【名盤紹介】『A Cry For The New World / Praying Mantis』哀愁の泣きメロと煌びやかな透明感。プレイング・マンティスの持ち味を最高レベルで表現した最高傑作

A Cry For The New World
アーティスト：Praying Mantis
ジャンル：ヘヴィメタル
　　　　　ハードロック
1993年

イギリス出身のヘヴィメタルバンド、プレイング・マンティスの3rdアルバム。

NWOBHM（New Wave Of British Heavy Metal）ムーヴメントにおける重要作であるデビュー作「Time Tells No Lies（1981年）」の発表後、マネージメントや契約の問題などから事実上解散状態となったプレイング・マンティス。それから9年の時が経ち、1990年、日本で行われたNWOBHM10周年記念コンサートをきっかけに再結成。2ndアルバム「Predator In Disguise（1991年）」の後に発表されたのが本作「A Cry For The New World」です。

終始哀愁漂い、ほどよくクサさも感じさせる日本人好みのメロディラインに絶妙なキャッチーさ。まさに彼らの真骨頂を遺憾なく発揮しており、さらにそこに新たに加入したコリン・ピールのヴォーカルが見事なまでにマッチしている。楽曲にハマる声質と豊かな表現力で彼らの音楽性をより際立たせ、その質を何段階も引き上げてくれています。彼が参加したアルバムは本作のみとなり、ミュージカルの仕事に参加するためにバンドを脱退してしまうのが非常に惜しいところ。

哀愁の泣きメロと煌びやかな透明感。プレイング・マンティスの持ち味を最高レベルで表現した、最高傑作との呼び声も高い本作。必聴です。

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（2）A Cry for the New World
（10）Journeyman