【名盤紹介】『Iron Maiden / Iron Maiden』まさに”ヘヴィ・メタル”の幕開け。アイアン・メイデンのデビュー作
Iron Maiden
邦題:鋼鉄の処女
アーティスト:Iron Maiden
ジャンル:ヘヴィメタル
1980年
【収録曲】
- Prowler
- Remember Tomorrow
- Running Free
- Phantom Of The Opera
- Transylvania
- Strange World
- Charlotte The Harlot
- Iron Maiden
イギリス出身の世界的ヘヴィメタル・バンド、アイアン・メイデンの1stアルバム。
1970年代後半のイギリスで勃発した音楽ムーブメント、NWOBHM(ニュー・ウェイヴ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィメタル)の代表格である彼らのデビュー作であり、NWOBHMが本格的に日の目を浴びるきっかけともなる重要作です。
パンク・ロックのムーブメントが終息に向かいNWOBHMが勃興しつつあったタイミングで登場。パンクの攻撃性、プログレッシブ・ロックの芸術性、そして新時代のヘヴィメタルの重厚感を併せ持った音楽性で若者を中心に注目を集めました。日本、アメリカ、ドイツでゴールドディスク、本国イギリスではプラチナディスクになっています。
ハードロックの強い影響下からくるテクニカルで重厚な演奏とプログレッシブで劇的な曲展開。そこにポール・ディアノの吐き捨てるような歌唱法を筆頭としたパンクの荒々しさを取り入れたサウンドが見事に融合し、唯一無二のオリジナリティを獲得しています。
爽快な疾走感とこれぞメイデン!というリフが炸裂する(1)「Prowler」に始まり、複雑かつドラマティックな曲展開に後の大作志向を予兆させつつも攻撃性も申し分ない(4)「Phantom Of The Opera」、スリリングな疾走感とドラマティックな叙情性も併せ持つインストナンバー(5)「Transylvania」、パンキッシュで若々しい勢いとパワーに満ち溢れ、鋭いリフの応酬がたまらない(8)「Iron Maiden」など、初期の彼らを代表する楽曲のオンパレード。
重厚なサウンドと疾走感、攻撃性、そして様式美的曲展開。まさに”ヘヴィ・メタル”の幕開けといえる重要作。必聴です。
おすすめ曲
YouTubeで聴く↓ (3)Running Free (5)Transylvania
関連記事 ・必聴!NWOBHM名盤10選
コメントを残す