【名盤紹介】『Day Of Reckoning / Destruction』狂気的かつ破壊力抜群!これぞデストラクションという傑作
Day Of Reckoning
アーティスト:Destruction
ジャンル:スラッシュメタル
2011年
【収録曲】
- The Price
- Hate Is My Fuel
- Armageddonizer
- Devil’s Advocate
- Day Of Reckoning
- Sorcerer Of Black Magic
- Misfit
- The Demon Is God
- Church Of Disgust
- Destroyer Or Creator
- Sheep Of The Regime
- Stand Up And Shout (Bonus Track)
ジャーマンスラッシュの大御所であるデストラクションの10thアルバム。
デストラクションと言えば、シュミーア(Vo)によるヒステリックなヴォーカルと、マイク(G)の一癖も二癖もある独特のギターリフが特徴ですが、本作に於いても遺憾なく発揮されています。
冒頭からシュミーアの絶叫とヴァーヴェルの力強いバスドラムで始まる爆速スラッシュ、(1)「The Price」で幕開け。デストラクションの全カタログを見渡しても、ここまでスピーディな楽曲は他にないようなまさしくキラーチューン。狂ったようなギターソロも光り、超絶パワフルな最強のスタートを切ります。
イントロのザクザクとした刻みが心地よく、そこから変幻自在のリフで攻め立てる(2)「Hate Is My Fuel」。ミドルテンポでヘヴィに、そして力強く突き進み、サビのメロディやギターソロに漂う哀愁に中毒性のある(3)「Armageddonizer」。ミドルテンポのイントロから一気にスピードアップし、アグレッシブに畳みかける曲展開に圧倒されつつも、リズミカルでキャッチーな側面も覗かせる第二のキラーチューン(4)「Devil’s Advocate」。
タイトル曲である(5)「Day Of Reckoning」は一聴すると地味な印象を受けるかもしれないですが、重々しいリフとダウナーながら徐々にテンションを上げていくシュミーアのヴォーカルがマッチし、癖になるカッコよさを醸し出す名曲です。
そして、突進力のあるアッパーチューン、(6)「Sorcerer Of Black Magic」ではマイクのリフが炸裂。変幻自在でパワフルながらもキャッチーなリフに、シュミーアのヴォーカル、アグレッシブなドラムと、デストラクション節爆発です。
その後も緩急織り交ぜ、スピードチューンから中毒性のある楽曲まで”彼らの良さ”をまざまざと見せつけ、力強く駆け抜けます。全曲中だるみなし、捨て曲無しで爆走する様は圧巻。
知的であり、狂気的であり、破壊力抜群。スラッシュメタル黎明期から活躍する大御所バンドが貪欲に進化を続け、モダンなサウンドに乗せ本領を発揮し、”これぞデストラクション”というところを見せつける力強い傑作。間違いなく名盤です。
コメントを残す