【名盤紹介】Significant Other / Limp Bizkit

Significant Other
アーティスト：Limp Bizkit
ジャンル：ニューメタル
　　　　　ラップメタル
1999年

アメリカ出身のニューメタルバンド、リンプビズキットの2ndアルバム。

アメリカのビルボード200で初登場1位を記録。北米で800万枚、ヨーロッパで100万枚以上を売り上げるなど、バンド初の全世界で商業的成功を収めた作品です。ヘヴィメタル的なハードなサウンドにターンテーブル＆ラップという、このジャンルの雛形的スタイルを世に浸透させるのに大きく貢献したと言えるでしょう。

ウェス・ボーランドのダウンチューニングギターから放たれるヘヴィなサウンドからのサビでの爆発力が気持ちいい（3）「Nookie」、めちゃくちゃシンプルなリフと曲展開でありながら、非常にグルーヴィで破壊的な（4）「Break Stuff」といった代表曲を収録。映画『ワイルド・スピード』のトレーラーにも使用された（9）「9 Teen 90 Nine」も非常にカッコイイです。

多彩なゲストヴォーカルを迎えて制作しており、コーンのジョナサン・デイヴィスと元ストーン・テンプル・パイロッツのスコット・ウェイランドが参加している（7）「Nobody Like You」や、ステインドのアーロン・ルイスが参加している（12）「No Sex」にも注目でしょう。

また、前作「Three Dollar Bill, Y’all$」と比べてもアルバム全体を通してヒップホップ要素が強く、ラッパーのメソッド・マンとレコーディングし、本格的なヒップホップへのアプローチが聴ける（10）「N 2 Gether Now」も聴きどころです。

メタル由来の歪んだハードなサウンドに、ターンテーブルとラップの絶妙なマッチ。そして最高のグルーヴと、”ニューメタル”の醍醐味をこれでもか、と味わえるアルバム。ヘヴィメタル、ヒップホップどちらのファンにも是非とも聴いていただきたい名盤です。

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（4）Break Stuff
（9）9 Teen 90 Nine