【名盤紹介】Set The World On Fire / Annihilator

Set The World On Fire
アーティスト:Annihilator
ジャンル:スラッシュメタル
ヘヴィメタル
1993年
【収録曲】
- Set The World On Fire
- No Zone
- Bats In The Belfry
- Snake In The Grass
- Phoenix Rising
- Knight Jumps Queen
- Sounds Good To Me
- The Edge
- Don’t Bother Me
- Brain Dance
カナダ出身のテクニカルスラッシュメタルバンド、アナイアレイターの3rdアルバム。
ジェフ・ウォーターズ主宰でテクニカルスラッシュメタルバンドとしてその才能を惜しげもなく発揮していた彼ら。1st、2ndの時点でスラッシュメタルの枠には納まりきらない幅広い音楽性で唯一無二、独自の世界観を発揮していた彼らですが、本作に於いてはより柔軟な感性で繰り広げられるアナイアレイター節を堪能できます。
ヘヴィでミステリアスにミドルテンポで突き進む、これぞアナイアレイターといったオープニングナンバー(1)「Set The World On Fire」に始まり、ド直球スピードナンバーのキラーチューン(2)「No Zone」のカッコ良さにはただただ痺れます。
メロウなメロディアスパートはしっとり聴かせたかと思うとファンクでヘヴィなグルーヴでノックアウト。切なくお洒落さを感じさせつつもアグレッシブなカッコよさも併せ持つ(4)「Snake In The Grass」に続いてはまさかの本格極上パワーバラード(5)「Phoenix Rising」。秀逸なメロディラインと透明感のあるアコースティックギターが美しく、壮大なスケールを感じさせる名曲です。
(6)「Knight Jumps Queen」はタイトなベースラインがうねり、軽快でヘヴィなグルーヴに思わず体を揺らしてしまいます。最高のノリに気持ちよくなった後はまたしても極上バラード(7)「Sounds Good To Me」。あまりに美しすぎるメロディは透明感と哀愁を纏いながら染み渡り、スラッシュメタルバンドとは思えないほどポップでキャッチーでありながらそんなことはお構いなしに感動させられます。
そしてラストの(10)「Brain Dance」はもはや狂気を感じさせる変態的楽曲。比較的ソフトな楽曲でまとめられた本作の鬱憤を晴らすかのように、これでもかとジェフ・ウォーターズ節を凝縮し、狂った展開とスリリングかつドラマティックな構成からギターソロに至る圧倒的高揚感、まさに脳味噌をぐちゃぐちゃにされるような衝撃を受けます。フェードアウト中の”Alice in hell, Good bye”のセリフにもニヤッとさせられ...。
スラッシュメタルバンドとして聴くのはもったいない程幅広く柔軟な音楽性。それらをどれも高クオリティで発信できるジェフ・ウォーターズという才能を惜しげもなく堪能できる傑作です。
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