【名盤紹介】『Vulgar Display Of Power「俗悪」 / Pantera』グルーヴメタルというジャンルを決定づけた、凄まじいエネルギーを内包した一枚
Vulgar Display Of Power
邦題:俗悪
アーティスト:Pantera
ジャンル:スラッシュメタル
グルーヴメタル
1992年
【収録曲】
- Mouth for War
- A New Level
- Walk
- Fucking Hostile
- This Love
- Rise
- No Good (Attack the Radical)
- Live in a Hole
- Regular People (Conceit)
- By Demons Be Driven
- Hollow
アメリカ出身のヘヴィメタル・バンド、パンテラの6thアルバム。
メジャーデビュー・アルバムでもある前作「Cowboys From Hell」では類型的なスラッシュメタルの範疇といえる音楽性でしたが、本作はバンドの音楽の方向性の転機となるアルバムであり、グルーヴメタルというジャンルを決定づけたアルバムとして1990年代のヘヴィメタルに多大な影響を与えました。
正統派ヘヴィメタルからの影響を感じさせるフィル・アンセルモのハイトーンヴォイスは姿を隠し、怒号のような力強いハードコア系の歌唱が暴力的に襲い掛かります。また、ダイムバック・ダレルによるより重くグルーヴ感を増した切れ味鋭いギターリフと相まって、放たれるサウンドはまさに凶器。壮絶な絶叫とヘヴィなギターリフ、そして最高にグルーヴィなリズム隊が一体となって作り上げる音の嵐は、モダン・ヘヴィネスの先駆けとして以降のメタル・シーンの礎となりました。
これぞパンテラという必殺のリフから始まり、後半に畳みかける展開が熱い(1)「Mouth for War」、地を這うような重いリフが印象的で、まさにメタル行進曲とでもいうような(3)「Walk」、やけくそのように暴走し、アグレッションの塊のような最凶の一曲(4)「Fucking Hostile」といった代表曲となる曲を収録しており、セールス面ではダブル・プラチナムを記録しています。
YouTubeで聴く↓ (2)A New Level (6)Rise (11)Hollow
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