【名盤紹介】『Ecliptica / Sonata Arctica』デビュー作とは思えない完成度で圧倒する、極上の北欧メタル

Ecliptica
アーティスト：Sonata Arctica
ジャンル：パワーメタル
　　　　　メロディックスピードメタル
1999年

フィンランド出身のパワーメタルバンド、ソナタ・アークティカの1stアルバム。

ソナタ・アークティカは活動初期はハードロックバンドでしたが、当時活躍していた同郷のストラトヴァリウスからの影響を受け、クラシカルなキーボードを大々的に取り入れ、叙情的なメロディと共に疾走するパワーメタルバンドとなりました。「以前から知ってはいたけど興味はなかった。でもヴィジョンズ(1997年のアルバム)を聞いて衝撃を受けて、それで同じようなヘヴィメタルをやることになったんだ。」とメンバーは語っています。

そんな彼らの初のスタジオアルバムである本作は、疾走感、メロディ、荘厳な世界観と何を取っても最上級で極上のパワーメタルを聴かせてくれます。メンバーのほとんどがまだ10代という中で制作されたとは思えない完成度には脱帽です。

最高の疾走感で爆発的な存在感を発揮する（1）「Blank File」に始まり、その叙情性に感涙必至の（2）「My Land」、切れ味鋭いリフの応酬の攻撃性と疾走感にノックアウトされる（3）「8th Commandment」、泣きのメロディと疾走感とキャッチーさが高次元で混ざり合ったキラーチューン（5）「Kingdom for a Heart」、美しい旋律と幻想的な世界観に圧倒される（6）「FullMoon」、クラシカルな旋律と様式美に酔いしれる（8）「UnOpened」、劇的な展開と壮大な世界観で聴き手を飲み込む大作（10）「Destruction Preventer」など、終始最高のテンションで届けられる捨て曲なし、文句なしの一枚。

とてもデビュー作とは思えない完成度で極上のパワーメタルを響かせてくれる、まさしく歴史的傑作です。

YouTubeで聴く↓
（2）My Land
（3）8th Commandment
（8）UnOpened
（10）Destruction Preventer