【名盤紹介】『Images And Words / Dream Theater』緻密に練られた複雑な音楽性とキャッチーさを持ち合わせたまさに究極の名盤

Images And Words
アーティスト：Dream Theater
ジャンル：プログレッシブメタル
1992年

アメリカ出身のプログレッシブメタル・バンド、ドリームシアターの2ndアルバム。

イエス、ジェネシスなどの構築的なプログレッシブ・ロックと、アイアン・メイデンやメタリカなどのドラマティックな展開を持ったヘヴィメタルの双方に影響を受け、それらを各々の豊かな演奏技術と多彩なバックボーンで組み合わせたスタイルを築き上げているドリームシアター。そんな彼らをメインストリームへと押し上げた出世作となったのが、本作「Images And Words」です。

（1）「Pull Me Under」がビルボードの”Mainstream Rock Tracks”で10位となるなど、彼らの存在が一気に世に広まりました。

変拍子を多用し、各パートは非常にテクニカルで複雑な音楽性を構築しながらも、すっと耳に入ってくるメロディアスさと聴きどころをしっかりと押さえている曲構成が聴きやすさにつながっています。難解なイメージを持ちやすいプログレッシブというジャンルにおいて、これほどまで自然に音に没頭できる音楽性は唯一無二でしょう。

美しいメロディ、ヘヴィメタルらしい攻撃性、幻想的で壮大な世界観、度肝を抜かれる演奏技術の高さと、何をとっても極上の楽曲陣に、アルバム全体を通して一瞬たりとも緊張が解かれる瞬間はありません。緻密に練られた複雑な音楽性と、非常にキャッチーな歌メロが絶妙にマッチし、独自の世界観と親しみやすい音楽を見事に両立させた渾身の一枚。是非とも体感してみて下さい。

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（3）Take The Time
（5）Metropolis, Pt. 1: The Miracle And The Sleeper
（8）Learning To Live