【名盤紹介】『Obzen / Meshuggah』培ってきた難解かつ実験的な音楽性は持続しつつも、聴きやすさも両立した一枚

Obzen
アーティスト:
ジャンル:プログレッシブメタル
テクニカルデスメタル
2008年
【収録曲】
- Combustion
- Electric Red
- Bleed
- Lethargica
- obZen
- This Spiteful Snake
- Pineal Gland Optics
- Pravus
- Dancers to a Discordant System
スウェーデン出身のエクストリーム・メタルバンド、メシュガーの6thアルバム。
デスメタルからプログレッシブメタルまで、様々な音楽性を内包するグループであるメシュガー。初期はスラッシュメタルの影響が強かったところから、徐々に複雑な曲展開やスローな曲の割合が増え、現在ではプログレッシブメタルやポストスラッシュなどと呼ばれるようになります。
本作においては、過去数枚のアルバムに見られた実験的で複雑な音楽性を維持しながら、「Combustion」や「Bleed」などの曲で初期のスラッシュメタル志向のアプローチを再考していることでも称賛され、批評家からもファンからも高く評価されました。
2023年、ローリングストーン誌は「Bleed」を最も偉大なヘヴィメタルソング100曲のリストで41位にランク付けしました。
彼らの持ち前のポリリズム、シンコペーションを多用した複雑怪奇で難解なリズムはしっかり継承されつつも、ギターのリフやメロディを強く押し出し、全体的に整合性を増していることなどから、メシュガー入門としてもかなり聴きやすい一枚と言えます。
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