【名盤紹介】『Altars Of Madness (狂える聖壇)/ Morbid Angel』圧倒的世界観を放ち全てを圧倒する、モービッド・エンジェルのデビュー作
Altars Of Madness
邦題:狂える聖壇
アーティスト:Morbid Angel
ジャンル:デスメタル
1989年
【収録曲】
- Immortal Rites
- Suffocation
- Visions From The Dark Side
- Maze Of Torment
- Lord Of All Fevers & Plague
- Chapel Of Ghouls
- Bleed For The Devil
- Damnation
- Blasphemy
- Evil Spells
アメリカ出身のデスメタルバンド、モービッド・エンジェルの1stアルバム。イギリスの音楽雑誌『Terrorizor』における「デスメタル・アルバム・ベスト40」で1位に選ばれるなど、当シーンにおける非常に重要な作品の一つ。
「デスメタルの魔王」などとも表現されるモービッド・エンジェルは、フロリダ産デスメタルの一つで、同郷のデス、オビチュアリー、ディーサイドらと共に当分野の草創期から活動し、デスメタル・シーンに、大きな影響を与えたバンドです。
もともとは1986年に録音されたアルバム「Abominations of Desolation」でデビューする予定でしたが、その出来に不満があった事などからいったんお蔵入りとなり、満を持して1989年にデビュー作としてリリースされたのが本作。
デヴィッド・ヴィンセントによる悪魔的で荘厳なヴォーカル、圧倒的なスピードと凄まじい音数の濁流、そして、トレイ・アザトースによる複雑怪奇で、他のデスメタルバンドでも類を見ないような異質なリフの嵐。まさに”魔王”たる所以をまざまざと見せつけられる圧倒的な音の暴力は、とてもデビュー作とは思えないほどの完成度と説得力を放ち、彼らのサウンド、世界観が既に完成されているという事を証明しています。
圧倒的世界観とオーラを解き放ち、90年代以降のデスメタル・シーンに多大な影響を与えた名盤。是非とも体感してみて下さい。
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