【名盤紹介】『Domination / Morbid Angel』邪悪かつ荘厳な、まさに”デスメタルの魔王”たるサウンド

Domination
アーティスト:Morbid Angel
ジャンル:デスメタル
1995年
【収録曲】
- Dominate
- Where The Slime Live
- Eyes To See, Ears To Hear
- Melting
- Nothing But Fear
- Dawn Of The Angry
- This Means War
- Caesar’s Palace
- Dreaming
- Inquisition (Burn With Me)
- Hatework
アメリカ出身のデスメタルバンド、モービッド・エンジェルの4thアルバム。本作からセカンド・ギタリストとしてRipping Corpseで活動していたエリック・ルータンを加え、4人編成となった事により、より重厚かつ複雑なサウンドを聴かせてくれています。
デスメタル草創期から活動する彼らの、”らしさ”が完成されたと言えるアルバム。ジャケットアートとも見事にマッチするような音楽性は、非常に重々しくも荘厳で、まさしく”デスメタルの魔王”に相応しい邪悪なものとなっています。
往々にしてデスメタルというジャンルでは、下品で汚らしい部分も一つの特徴として押し出すバンドが多い中、モービッド・エンジェルに於いてはそうではなく、サタニックで壮大な世界観で、どこか高尚な雰囲気を醸し出している部分が他のバンドとは一線を画しています。サタニズムといえばブラックメタルを連想させますが、それらともまた違った重々しく地の底から唸るような悪魔的世界観を有し、速さと攻撃性だけがデスメタルの魅力ではないと教えてくれる彼らの音楽性は、まさに唯一無二です。
本作ラストを飾る(11)「Hatework」は、まさに邪悪を極め、得も言われぬ支配力を有する究極の一曲。暗黒が押し寄せるようにおどろおどろしくも荘厳な、魔界の王が作り出す極致のデスメタル。是非とも体感してみて下さい。
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