【名盤紹介】『Oceanborn / Nightwish』ナイトウィッシュとしての音楽性を確立し、以降の後続バンドに多大な影響を与えた傑作
Oceanborn
アーティスト:Nightwish
ジャンル:シンフォニックメタル
パワーメタル
1998年
【収録曲】
- Stargazers
- Gethsemane
- Devil & The Deep Dark Ocean
- Sacrament of Wilderness
- Passion and the Opera
- Swanheart
- Moondance
- The Riddler
- The Pharaoh Sails to Orion
- Walking in the Air
フィンランド出身のシンフォニックメタル・バンド、ナイトウィッシュの2ndアルバム。
ナイトウィッシュは、1990年代後半にこの分野の音楽が躍進する上で、最も重要な役割を担ったバンドの一つとされ、オペラティック・メタル(シンフォニックメタルのうち、リード・ボーカルにオペラを思わせる声楽的な技巧を取り入れたもの)の代表的存在として知られています。
デビュー2作目となる本作において、幻想的なシンセサイザー、クラシカルな歌唱、本格的なヘヴィメタルサウンドを融合させ、バンドとしての音楽性を確立。楽曲、演奏、音質、ほか全てにおいて前作を凌駕しており、バンドの創設者であるキーボードのホロパイネン自ら「実質的なファースト・アルバム」と言わしめるほど充実した作品となりました。フィンランドでのチャート成績はアルバムチャート5位、シングル「Sacrament of Wilderness」はシングルチャート1位という好成績を残しています。
そして、ターヤ・トゥルネンのオペラティックなボーカルはヘヴィメタル・シーンに大きな影響を与え、この作品以降多くの後続バンドが現れました。
冒頭からその世界観に打ちのめされる必殺チューン(1)「Stargazers」、ダークな雰囲気とドラマティックな展開がたまらない(3)「Devil & The Deep Dark Ocean」、正統派疾走チューンのシングル曲(4)「Sacrament of Wilderness」、あまりに美しく壮大なオペラ・バラード(6)「Swanheart」、民族音楽感漂い、起承転結のあるドラマティックなインスト曲(7)「Moondance」などを中心に、終始完成度高く捨て曲なしにその壮大な世界観に包み込んでいく。
シンフォニックで美しい壮大な世界観に、時にダークで、ヘヴィで、フォーク臭さも織り交ぜつつ創り出すナイトウィッシュの唯一無二の音楽性。是非とも体感してください。
YouTubeで聴く↓ (3)Devil & The Deep Dark Ocean (6)Swanheart (9)The Pharaoh Sails to Orion
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