【名盤紹介】『Blackout / Scorpions』スコーピオンズらしい叙情性とストレートさを両立し、隙のない完成度を獲得した傑作
Blackout
アーティスト:Scorpions
ジャンル:ハードロック
1982年
【収録曲】
- Blackout
- Can’t Live Without You
- No One Like You
- You Give Me All I Need
- Now!
- Dynamite
- Arizona
- China White
- When The Smoke Is Going Down
ドイツ出身のハードロックバンド、スコーピオンズの8thアルバム。スコーピオンズにとって初となる、全米チャートのトップ10入りを果たし、アメリカでの人気を決定づけた作品です。
初期の哀愁漂う欧州らしい湿った雰囲気は減退し、アメリカナイズされたストレートな楽曲が特徴。とはいえ個性が全くなくなってしまうということではなく、マイケル・シェンカーの兄でもある、ルドルフ・シェンカーの切れ味鋭いリフを中心に、ストレートなコマーシャル性と叙情性を両立させ、隙のない完成度を獲得した傑作です。
キレッキレのカッティングリフから始まる極上のハードナンバー(1)「Blackout」を皮切りに、ポップセンスの光るノリノリロックンロール(2)「Can’t Live Without You」。そして、シングルカットもされ、哀愁メロディが心に突き刺さる名曲(3)「No One Like You」や、疾走感あふれるノリのいいハードナンバーでありながら、漂う哀愁が癖になる(6)「Dynamite」。ラストは名盤を締めくくるにふさわしい、染みわたる極上バラード(9)「When The Smoke Is Going Down」と、終始バランスよく隙のない楽曲陣で構成されています。
ある程度の知名度はありつつ、なかなかセールスが反映されなかったアメリカマーケットでの初のビッグヒットを記録し、ドイツのローカルバンドから世界的バンドへと飛躍するきっかけともいえる名盤。必聴です。
YouTubeで聴く↓ (2)Can't Live Without You (3)No One Like You
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