【名盤紹介】『A Predator’s Portrait / Soilwork』2000年代以降のヘヴィメタルのスタイルにも大きな影響を与えた重要作
A Predator's Portrait
アーティスト:Soilwork
ジャンル:メロディックデスメタル
2001年
【収録曲】
- Bastard Chain
- Like the Average Stalker
- Needlefeast
- Neurotica Rampage
- The Analyst
- Grand Failure Anthem
- Structure Divine
- Shadowchild
- Final Fatal Force
- A Predator’s Portrait
スウェーデン出身のメロディックデスメタル・バンド、ソイルワークの3rdアルバム。
2ndアルバム「The Chainheart Machine」までは典型的なメロディックデスメタルのスタイルでしたが、本作ではヘヴィロック的なモダンな要素とメロディアスで分かりやすいサビを多分に取り入れることで、バンドの人気に火が付くきっかけともなりました。
シャープな音像と切れ味鋭いリフから繰り出されるスラッシュメタルばりのアグレッシブなサウンドは非常に攻撃的。それでいて北欧らしい叙情性あふれたメロディが心をがっしり掴んできます。ヴォーカルのビョーン・ストリッドの成長にも目を見張るものがあり、デスヴォイスでの破壊的なシャウトとメロディアスなパートでの歌い分けが上手く、その世界観に引き込まれます。本作で初めて見せるクリーンヴォイスもいいアクセントとなり、より音楽性の幅が広がったと言えるでしょう。
典型的なメロデスの殻を打ち破り、自身のファンも一気に急増。そして、2000年代以降のヘヴィメタルのスタイルにも大きな影響を与えた重要作。メロディとアグレッションの理想的な融合とも言える傑作です。
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