【名盤紹介】『The Crusade / Trivium』80’sスラッシュメタルへのリスペクトと、モダンでエネルギッシュな若さと迫力を見せつける傑作
The Crusade
アーティスト:Trivium
ジャンル:メタルコア
スラッシュメタル
2006年
【収録曲】
- Ignition
- Detonation
- Entrance of the Conflagration
- Anthem (We Are the Fire)
- Unrepentant
- And Sadness Will Sear
- Becoming the Dragon
- To the Rats
- This World Can’t Tear Us Apart
- Tread the Floods
- Contempt Breeds Contamination
- The Rising
- The Crusade
アメリカ出身のヘヴィメタル・バンド、トリヴィアムの3rdアルバム。彼らは山口県岩国市生まれの日系アメリカ人、マシュー・キイチ・ヒーフィー率いるグループで、バンド名はトリヴィアの単数形で、文法学、修辞学、論理学の三学科の教育論を意味しており、様々な音楽分野を独自にまとめ上げようとする意図に由来しているようです。
前作までのメロデス的な音楽性から打って変わり、かなり正統派ヘヴィメタルへの接近を見せた本作。非常にスラッシーで突進力のあるリフを推進力に突き進む攻撃的なサウンドと、メロディアスな要素が絶妙に絡み合い、非常に高い完成度のヘヴィメタルを見せつけてくれます。
イギリスでは発売初日に60,000枚を売ってシルバー・ディスクに、アルバム・チャートでは7位に初登場、Billboard 200で全米25位、日本ではオリコン45位に入るなど、高いチャート成績を残しています。
80’sスラッシュメタルへのリスペクトを感じさせるストレートなリフを基盤に、高いソングライティング能力から生み出されるキャッチーかつ熱さを滾らせるメロディで魅せる。エネルギッシュな迫力に満ちており、高度な技術から放たれる楽曲陣には隙がありません。2000年代以降の新世代ヘヴィメタルを代表するバンドの一つとして名乗りを上げるにふさわしい、傑作です。
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