【必聴!NWOBHM名盤10選】入門用にもおすすめの重要作をピックアップ!
こんにちは!手羽先です。
今回は、アイアン・メイデンやデフ・レパードが代表的なバンドとされる、NWOBHMの名盤を10作品ピックアップし、紹介していきます。
まず、NWOBHMとは何なのか?というところですが、
ニュー・ウェイヴ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィメタル(New Wave Of British Heavy Metal)
の頭文字を取って、NWOBHM。
1970年代後半のイギリスで勃発した音楽ムーブメントのことです。
当時それまで人気があったハードロック、プログレッシブ・ロックなどが徐々に停滞状況を迎えた中、セックス・ピストルズを筆頭に勃興したパンクや以降のニュー・ウェイヴを支持する人々が過去のロックを「オールド・ウェイヴ」と呼ぶ事に対しあえて”New Wave“、ブリティッシュ・ロック低迷からの復権を願って”British“、ハードロックを継承しながらも新しい時代を切り開く意味で”Heavy Metal“を合わせて名付けられました。
このムーブメントから出てきて世界的な成功を収めたバンドは少ないですが、「ヘヴィメタル」という音楽性を確立し、以降イギリスのみならず世界的なヘヴィメタルの勃興、発展に大きな影響を与えたことは間違いなく、HR/HM史上における最重要ムーブメントということは間違いないでしょう。
「Angel Witch」/ Angel Witch(1980)
エンジェル・ウィッチの1stアルバム。
その正統派メタルサウンドとダークな世界観は、ある意味最もNWOBHMの典型的なイメージを体現していると言えます。アルバム冒頭を飾る強烈な一曲「Angel Witch」は、NWOBHMを象徴する名曲でしょう。
YouTubeで聴く↓ (1)Angel Witch (9)Angel of Death
「High ‘n’ Dry」/ Def Leppard(1981)
デフ・レパードの2ndアルバム。
他のNWOBHMバンドとは一線を画すポップセンスが光るデフ・レパード。力強くも非常にキャッチーで親しみやすいサウンドは良くも悪くもアメリカ的で、Billboard 200では最高38位を記録しバンド初の全米トップ40入りを果たすなど、次作以降の世界的大ヒットの予兆が伺えます。
YouTubeで聴く↓ (1)Let It Go (4)Bringin' On The Heartbreak
「Lightning to the Nations」 / Diamond Head(1980)
ダイアモンド・ヘッドの1stアルバム。
当初成功を収めたとは言えないバンドでしたが、メタリカが彼らの楽曲を多数取り上げ大きな影響を受けているという点から再評価されたダイアモンド・ヘッド。自主制作という事もあり音質等に難はありますが、アグレッシブで展開の多いリフ・ワークは昂ります。
YouTubeで聴く↓ (2)The Prince (4)Am I Evil?
「Iron Maiden」/ Iron Maiden(1980)
アイアン・メイデンの1stアルバム。
NWOBHMの幕開けはこのアルバムのリリースからと言っても過言ではないでしょう。本作が全英4位に輝き、NWOBHMは本格的に日の目を浴びることとなります。ハードロックからの強い影響はもちろんのこと、パンクロックの荒々しさも取り入れたサウンドは以降のスラッシュメタルへも多大な影響を与えました。
YouTubeで聴く↓ (1)Prowler (9)Iron Maiden
「Time Tells No Lies」/ Praying Mantis(1981)
プレイング・マンティスの1stアルバム。
ツインリードや叙情的なコーラスワークからくる美旋律を武器にした作風は、NWOBHM群の中でも異端であり、メタルとしては軟弱と捉えられることも仕方ありませんが、その透明感のあるサウンドは一級品。NWOBHM界隈の多様性を象徴する名盤です。
YouTubeで聴く↓ (7)Beads of Ebony (9)Children of the Earth
「Wiped Out」 / Raven(1982)
レイヴンの2ndアルバム。
ハイトーン・シャウトをフィーチャーした非常にテンションの高いヘヴィメタルを持ち前としたレイヴン。デビュー作以上にスピードにこだわった本作はまさしくスラッシュ/スピード・メタル直通のサウンドと言えます。
「Wheels Of Steel」/ Saxon(1980)
サクソンの2ndアルバム。
バイカーズ・バンドと形容される、スピード感のある男臭いサウンドが特徴。硬質なザクザクと刻むギターリフとノリのいいビートが心を揺さぶります。基本は男らしい突進力のあるリフで責め立てつつも、要所で見せる高品質なメロディアスパートが素晴らしく効いていて、聴き手を飽きさせません。NWOBHMの硬派で男臭い一面を象徴する名盤です。
YouTubeで聴く↓ (1)Motorcycle Man (3)747 (Strangers In The Night)
「Filth Hounds Of Hades」/ Tank(1982)
タンクの1stアルバム。
モーターヘッドから支援を受けた弟分的存在であり、埃っぽく男臭いモーターヘッド譲りのロックンロール・サウンドと哀愁漂うメロディが特徴です。メタリックな切れ味の鋭さ、パンキッシュなノリの良さ、疾走するエネルギッシュなサウンドを併せ持ち、NWOBHM勢の中でもヴェノムやエンジェル・ウィッチらと共に「元祖スラッシュメタル」としてリスペクトを受ける音楽性を堪能できます。
YouTubeで聴く↓ (1)Shellshock (6)Turn Your Head Around
「Spellbound」 / Tygers Of Pang Tang(1981)
タイガース・オブ・パンタンの2ndアルバム。
後にシン・リジィやホワイトスネイクといったビッグネームに抜擢されるスーパーギタリスト、ジョン・サイクスを輩出したことでも有名な本作。英国産にしてはカラッとしたドライなサウンドが特徴。粗削りな勢いを感じさせつつも、ジョン・デヴァレルのパワフルなヴォーカルとキレのあるジョン・サイクスのギタープレイを筆頭に、NWOBHM勢の中でも屈指の完成度を誇る名盤です。
YouTubeで聴く↓ (1)Gangland (9)Tyger Bay
「Black Metal」/ Venom(1982)
ヴェノムの2ndアルバム。
NWOBHMにおける悪魔的なイメージを代表する筆頭であるヴェノム。極悪極まりない、ノイジーで勢いだけで突っ走るような音楽性はNWOBHM勢の中でも異質を放っています。タイトルが示す通り、後のブラックメタルやあらゆるエクストリーム・メタルの元祖というべき重要作です。
YouTubeで聴く↓ (1)Black Metal (5)Teacher’s Pet
というわけで、いかがでしたでしょうか。
今回はいち早くNWOBHMの魅力に触れてもらいたい!という思いから10作品に絞ってご紹介しましたが、もちろんこれだけで全ての魅力を伝えきることなど到底できず、まだまだ素晴らしい名盤はたくさんあります。
もしこのジャンルに興味を持ち少しでも気に入っていただけたのなら、是非とももっともっと多くのアーティストに触れ、その魅力をさらに深いところまで味わってみて下さい!
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