【名盤紹介】King Of The Kill / Annihilator
King Of The Kill
アーティスト:Annihilator
ジャンル:スラッシュメタル
1994年
【収録曲】
- The Box
- King Of The Kill
- Annihilator
- Bad Child
- 21
- Bliss
- Second To None
- Hell Is A War
- Speed
- In The Blood
- Catch The Wind
- Fiasco (“The Slate”)
- Fiasco
カナダ出身のスラッシュメタルバンド、アナイアレイターの4thアルバム。
前作「Set the World on Fire」ではかなりキャッチーさを前面に出しておりバラード曲なども豊富だった反動か、本作ではアグレッシブさが戻った印象です。とはいえ相変わらず音楽性の幅広さは健在で、ジェフ・ウォーターズの有り余る才能は遺憾なく発揮されていると言えるでしょう。
なんと言ってもタイトル曲の(2)「King Of The Kill」は圧巻で、鋭く刻みまくるリフはキャッチーさと破壊的なアグレッションとのバランスが秀逸で破壊力抜群。疾走感と高揚感を纏いながら突き進む突進力は爽快で、”キル!”の掛け声は思わず拳を突き上げ叫びたくなること必至でしょう。文句なし、アナイアレイターを代表するキラーチューンです。
怪しげなベースラインが醸し出すグルーヴに引き込まれる(5)「21」や、スリリングな曲展開と切れ味鋭いリフが突き刺さる第二の疾走キラーチューン(7)「Second To None」、ファンクなリズムが大人の色気を演出するスピードチューン(9)「Speed」、ジェフ・ウォーターズの多才さに唸らされるインスト曲(11)「Catch The Wind」、ノリノリの疾走感とリフの応酬が心地よい(13)「Fiasco」と、アルバム全体を通しても幅広い音楽性と高クオリティの楽曲陣で隙がありません。
初期の作品と比べると複雑さは減衰し比較的ストレートな楽曲が占める本作ですが、そのことがかえって即効性を生み、多彩な音楽性と相まって初心者にも聴きやすい内容となっている本作。タイトなリフの応酬と秀逸なメロディ、中毒性のあるのグルーヴと高揚感を放つジェフ・ウォーターズという才能を是非とも体感してみて下さい。
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