【名盤紹介】『Awake / Dream Theater』ヘヴィさを前面に押し出したダークな作風に引き込まれる傑作
Awake
アーティスト:Dream Theater
ジャンル:プログレッシブメタル
1994年
【収録曲】
- 6:00
- Caught In A Web
- Innocence Faded
- Erotomania
- Voices
- The Silent Man
- The Mirror
- Lie
- Lifting Shadows Off A Dream
- Scarred
- Space Dye Vest
アメリカ出身のプログレッシブメタル・バンド、ドリームシアターの3rdアルバム。Billboard 200では全米32位を記録。オリコンチャートの最高位は7位で、日本国内だけで20万枚以上を売上げました。
4曲目から6曲目は、”A Mind Beside Itself”という一連の組曲で、トータルで約20分の長さ。ライブでは続けて演奏されることもあれば、別個に演奏されることもります。
ドリームシアターといえば彼らの出世作でもある前作、「Images And Words」が最も有名であり、まさに完璧な作品として評価されていますが、以降の作品も決して忘れてはいけません。本作「Awake」も例にもれず、文句なしの傑作です。
前作では甘く美しいメロディを主軸にした作風でしたが、本作においては”ヘヴィさ”をこれでもかと前面に押し出しています。ダークでヘヴィで荒々しい作風は、このサイトを見てくださっているHMファンにも刺さりやすいのではないでしょうか。
前作のイメージを強く持ったまま本作を聴くと、その変貌ぶりに戸惑ってしまう人もいるかもしれませんが、この実験的な姿勢こそプログレッシブ、そしてドリームシアターです。常に進化を模索し、流行に流されるわけではなく彼ら自身の目指す音楽、理想の作品を追い求める姿勢には感服してしまいます。
もちろん、根幹にある緻密に練られた音楽性、超ハイレベルな演奏技術、天才的なメロディセンスは健在で、その世界観に自ずと引き込まれてしまします。かつてデスのチャック・シュルディナーがインタビューにて「彼らの音楽は非常に複雑だが、しっかりとしたフックを持っている、これは聴いてもらえる音楽を作る上で非常に重要なことだ。」と絶賛していたこともあるようですが、まさにそのキャッチーさこそドリームシアターの強みでしょう。非常に難解な音楽をやっていながらその聴きやすさ故にそうは思わせず、すっと世界観に引き込まれていく中毒性は唯一無二です。
YouTubeで聴く↓ (4)Erotomania (7)The Mirror (9)Lifting Shadows Off A Dream
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