【新譜紹介】『The End, So Far / Slipknot』新たな始まりであり、終焉の始まり。スリップノット約3年ぶりの待望の新作!

【新譜紹介】『The End, So Far / Slipknot』新たな始まりであり、終焉の始まり。スリップノット約3年ぶりの待望の新作!

The End, So Far / Slipknot
The End, So Far
アーティスト:Slipknot
ジャンル:ニューメタル
     オルタナティブメタル
2022年

【収録曲】

  1. Adderall
  2. The Dying Song (Time To Sing)
  3. The Chapeltown Rag
  4. Yen
  5. Hive Mind
  6. Warranty
  7. Medicine For The Dead
  8. Acidic
  9. Heirloom
  10. H377
  11. De Sade
  12. Finale

アメリカ出身のヘヴィメタル・バンド、スリップノットの7thアルバム。アイオワが産んだ”猟奇趣味的激烈音楽集団”、約3年ぶりの待望のニューアルバムです。

1曲目のAdderallはプログレッシブ・ロック風味の幻想的な楽曲で一瞬かけるアルバムを間違えたかとあっけにとられていると、コリィ・テイラーのアカペラパートから始まり急転直下、轟音とともに爆発する(2)「The Dying Song (Time To Sing)。以降はこれぞスリップノットというべき狂気的なサウンドに飲み込まれます。前作、前々作と比べると初期の頃のひりついた焦燥感のある感じを受けるのは、ポール、ジョーイのいたころのサウンドを思い描いているように感じます。しかし、単に安直な原点回帰という印象は受けず、トゥールやナイン・インチ・ネイルズ等も手掛ける新たなプロデューサーのジョー・バレシと共に作り上げた、ヘヴィかつモダンでありどこか哀愁も漂わせるこの新しいサウンドは、まさに新たなスリップノットの物語の幕開けといった高揚感を与えてくれます。

終始怒涛のように破壊的なサウンドで駆け抜け、哀愁を感じさせる(12)「Finaleで文字通りのフィナーレを迎えるまであっという間の1時間。ショーン・クラハンの「新しい音楽、新しいアート、そして新しい始まりだ。終わりの準備をしておけ」という言葉通り、”新たな始まりであり、終わりの始まり”を感じさせるような焦燥感と哀愁と狂気性を併せ持った新たなスリップノットのサウンド。是非とも体感してみて下さい。


(2)The Dying Song (Time To Sing)
(3)The Chapeltown Rag
(4)Yen

投稿者:

手羽先

名古屋在住。 ロック、メタル好きで、特に80'sスラッシュメタルに目がないです。

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